2006/01/17

食事は大切

ずいぶんと前の話なのだが、私の知人のタイ人が離婚した。

夫婦ともに知っていたので、中々気まずい思いをしたのを覚えている。


ダンナはイサーンのウドンタニ出身、バンコクに出てきて苦学生ながら現在は普通の会社でバリバリに働いていて、タイ人に珍しい時間にうるさい人間である。

で、奥さん(元奥さん?)の方は、親は中華系といってもさほど金持ちではない、まぁ中流家庭の子と思えばよいくらいのバンコクッ子である。


どう知り合ったのかとかそんなことはよく知らないが、私が知り合った頃は既に結婚していた。

どちらかと言えば仲の良い夫婦だったはずなのだが、何故か5年で離婚してしまった。

で、離婚の理由は当然いろいろあると思うのだが、私が聞いたい中かで一番大きな理由は食事である。


彼はイサーン人で食べ物もイサーン料理が大好きである。

が、彼女はバンコクッ子、さらに中華系。イサーン料理など食べる事はあっても日常的に食べるものではない。

初めの内はお互い気を使いあっていたようだが、いつのまにか彼が家で食事をとらなくなった。

まぁ、忙しいだとかなんとか言って、外食をするのである。

彼女は一生懸命作った料理を彼が食べてくれない事に不満をもつ。

彼は彼女がイサーン料理を食べない事に不満を持つ。


そんなバカなことで離婚したのか?

と思うかも知れないが、日常の食事という行為を共にしない夫婦なんておかしいというのが彼等の理由。

結局どちらが折れることなく離婚してしまった。


食事は大切である。

実は私も彼女の家族の家などの行くとお姉さん達が気を使って私の食べられる料理をわざわざ別に用意してくれる。

その結果、食卓(というか床に広げてというか)には私が食べられないタイ料理と食べられるタイ料理、それにチビ達と私が食べるようにピッザやKFCが並んだりする。

それでも食事は一緒に食べようと言ってくれる。ありがたいことである。


タイに来て一番驚いたのは、決して一緒にたべなくても誰かがお腹が減れば店に入る。

食べたい人間はオーダーするが、食べない人間は水さえもオーダーしない。

日本では許されないこの行為もタイではOKである。


食事をする時は誰かがいたほうがいいというのがタイ風の様だ。(もちろん一人の時もあるのだが)


で、私である。

タイにいる時は出来るだけ彼女と食事をする。

例えば、彼女が夜中に小腹がすいてコンビニにママー(インスタントラーメン)を買いに行くとしよう。

この場合、自分は腹が減っていなくても一緒にコンビニにいく。(まぁ何かしら買ってしまうのだが)

部屋に戻って彼女がママーを食べる間、横にいるか、前にいるか。

まぁ、グラスに水をサービスしたもする。

何故かしらないがそれで安心するらしい。


でも、夜中のソムタムは止めてね。

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