2006/06/29

黒苺は黒舟になるか?


伊藤浩一のW-ZERO3応援団 さんで知りました。

日経BPのサイトにNTTドコモの永田清人・プロダクト&サービス本部プロダクト部長のインタビューが掲載されています。

これによると、ドコモは今後、
法人向けのモバイル・ソリューション向けに、世界で標準的に利用されている端末,流行している端末をそのまま調達し、いち早く提供する方針に変えたとのこと。

オリジナルなものを開発すると時間がかかり,マーケットへの投入が遅れるだけでなく,端末コストが高くなる。法人向けは個人向けと違って販売台数が少ないので,あまり開発費をかけられない。

というのが理由だそうで。
何を今更という気がするのは私だけ?

これはつまりこのi‐modeなどのサービスは法人向けとして受け入れられないということなのだろう。
たしかに、社内の携帯で有料サイト等の利用は禁止しているところがほとんどだと思う。

インタビューの中ではこうも語られている。

 ウィルコムが昨年12月に投入したPHS端末「W-ZERO3」が成功例。市場は十分にある。我々がやらなくても他の事業者がやるだけ。Windows Mobileはどう考えても無視できないし,BlackBerryも他の事業者に取られたくない。有力な端末メーカーと組み,スマートフォン市場を取って いきたい。

今まで、一番頑なに自社開発を掲げてきたドコモの焦りが見える言葉ですね。
面白いには「W-ZERO3」を認めながら、あくまで法人向けソリュージョンで片付けようとしているところ。
i‐modeに代表されるコンテンツサービスは通常のインターネットなら無料のものでも有料化されてるものも多く、コンシューマはそのサービスを利用している事も多い。
まぁこの年間売上規模が何兆円というコンテンツサービスの稼ぎが、日本のコンシューマ向け携帯市場を世界に開放しない大きな理由であり、その売上を捨ててまでコンシューマ携帯の市場開放に応じる必要性がないということなのでしょうか。

うーん、官僚的というか、消費者の立場など完全に無視なのですね。
まぁ、しかし、ドコモがここまで具体的にスマートフォンを取り組みを公表したのは初めてでは?
そういう意味では評価出来る。決して納得はしないけど。

詳しいインタビューはこちらから。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060628/242011/

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