2006/02/13

タクシン首相反撃開始

タクシン首相が一族の株取引などをめぐり批判されている問題で、反タクシン派の押さえ込みに動き出したようだ。
タクシン首相は、バンコクの旧国会議事堂前では十一日、首相の不正を追及しているメディア・グループ創設者のソンティ氏のグループなどによる抗議集会が予定されていたが、反タクシン派の集会を阻止するため、警察に阻止を指示。
周辺の交通に障害が出ることを理由に同日午前、会場周辺にバリケードを築いてデモ隊の立ち入りを一時阻止。
その後バリケードは取り除かれ、数万人が参加して集会が行われたが、数人が会場で拘束された模様。
一方で十日まで三日連続で首相の支持者数百人を首相府に招いたり、十一日には、首相の地元の北部チェンマイで首相支持者の集会も開かれたそうだ。
タクシン首相はまた、十一日朝の国民向けラジオ演説で、与党に有利過ぎると野党民主党から批判が出ている憲法について、改正の是非を問う国民投票を四月十九日投票の上院選に合わせて行う用意があることを表明したとのこと。
これには、反対派に譲歩する姿勢を見せ、批判を少しでもかわそうとの意図が透けてみえるが、国民投票にかけても自身への支持は変わりがないだろうとの自信も見て取れるとの国外マスコミはこぞって意見をそろえた。
反タクシン派は首相への抗議の姿勢を一層強めており、上院議長に弾劾決議を請求できる五万人以上の署名を集める運動も始めているらしい。
いずれにせよ、私たちがとやかくいう問題ではない。ただ、暴動やクーデターがワタシタおきず、安心して人々が暮らし、私たちが訪れることの出来る国にしてほしいと願うばかりである。

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