2006/02/04

タクシン首相辞任求める大集会

タクシン首相の強権政治に反発し、辞任を求める大規模集会が4日、バンコクで開かれた。
タイのメディアによると数万人が参加したとのこと。2001年のタクシン政権発足後、最大級の反政府集会となった。
 集会は「反タクシン」を掲げるの「プーチャッカン」を発行するメディアグループの創設者ソンティ・リントンクン氏が主催。氏はこれまでにも集会を行っていたが、今回の集会は最大級のものとなった。
参加者の多くはプミポン国王への忠誠を示す黄色のシャツを着用し、「タクシンを追い出せ」と気勢を上げていたとのこと。
北部チェンマイから訪れた商店経営の男性(45)はマスコミのインタビューに「現政権は汚職まみれ。一刻も早く首相を交代すべきだ」と訴えた。

 一方、タクシン首相は4日朝、ラジオ演説に出演。
「国王による辞任勧告がない限り辞職はしない」
と言ったそうな。

反タクシン運動は、もともとタクシン派だったメディアグループ「マネジャーグループ」の創設者ソンティ・リントンクン氏が自らがテレビ出演していたトークショーが政権の圧力で打ち切られたと主張し、首相批判を開始したのが始まり。
そ の後、王室しか儀式の出来ないワット・プラケオ(エメラルド寺院)での内密に儀式を行っていたことが発覚したり、一族がプライベイトパティーの為に軍用機 を使ったり、バンコク都とのBTS延長問題で都会議の反発をかったり、新空港では自分の利権を利用して業者を指定した疑惑や、未だ明確な開港が決まらない 問題や、一族(実際にはタクシン氏が実権を持っているとのこと)の持つタイ有数の携帯キャリア、メディアなどを持つシンコーポレーションの外資への株売 買、またそれにともなう脱税容疑やなどが噴出。
それが、今回の大集会に繋がったようだ。

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