2005/08/01

怒ってはいけない

例えば、夜のナナあたりで時々ゴーゴーのオネーチャンがタクシーに大声で捨て台詞を言っている姿や、大声でののしり合いながら髪の毛を掴んでケンカする姿を見る。
「いやぁ、女は怖いねー。」
日本人から見ればその程度の感想だろう。
また、ある時はタニヤあたりで大声を上げてあげてオネーチャンや店員なんかにどなり散らしている日本人を見る。
怒鳴られたタイ人はすくみ上がっているのか微動だにせずじっとしている。
これら二つの行為、ことタイの社会から見ればこれはとんでもない下品な行為である。
タイ人にとって大声で怒鳴りつけるというのはそれだけで「殺してやる!!」と意思表示しているのと同じなのだ。
昨日の話ではないがタイ人は切れやすい。切れるとすぐに殺し合いになる。
そういったことから、タイ人にとって怒鳴られるという行為は大変恐怖を感じさせる行為なのだ。
タイ人を怒りたかったら大声はあげない、感情的に怒らないことだ。
大声をあげて怒鳴りつけると彼らはパニックになり何を言われているか分からなくなる。
その上それがチンピラだったり、大金持ちのドラ息子や、マフィアだったら貴方の命がなくなる恐れもある。


どうしてこんなことを言うのか。
もし、貴方がタイで働いているのであればタニヤやパッポン、ナナなどの風俗街に行ってもそんなことはしないだろう。
すれば、同僚のタイ人や日本人に咎められることになるだろう。


ところが、観光で来ている人たちはそうではない。
開放的である上に、日本と同じ様に振る舞う。その上咎める人間もいない。
決してその国すべてに従う必要はないが国際的なルールを最低限守るべきである。
あっ、決して日本でいうグローバルスタンダードとは違います。
日本の常識は世界の非常識とまでは言わないが、片言の英語も出来ない、ましてやタイ語も出来ない人は人間としてコミュニケーションが取れないのだから日本の常識を押しつけても彼らには通じません。
もし、自分の常識を通したいのであれば少なくともコミュニケーション出来るレベルの英語かタイ語を勉強しましょう。
ただし、タイで英語が通じるのは一流大学を出た人だけと思って問題ありません。
つまり観光客が遊びに行く様なところ、ましてやそこで働いているオネーチャンは英語はほとんど理解出来ないと考えて問題ないということ。
言葉の通じない国で遊ぶならおとなしく遊びましょう。


もし、相手がアメリカの海軍兵でも同じ様に怒鳴りつけますか?
そう、日本人は東南アジアの人間を馬鹿にしているところがある。
私に言わせれば馬鹿は何処の国でも馬鹿である。
例えばこんな例、タイで車をぶつけた場合、ぶつけた方もぶつけられた方もニコニコと笑顔で挨拶して、名前の交換をしたりどうするかを決め警察を呼ぶ。
不思議ですね。
まずなぜ、お互いニコニコしているのか?
ぶつけた方はぶつけられた方に対して、申し訳ないという意思を示すために笑顔で謝る。
ぶつけられた方はもし、怒鳴りつけて出て行って、相手が逆ギレして車の中に銃でも持っていればその場でサヨナラである。
そのため、敵意がないことを示すため笑顔で答える。
で警察をを呼ぶのは後で逆恨みされないようにお互いの保身である。
警察もだいたい、名前だけ聞いてあとは話し合いなさいで帰ってしまう。


で、タイ人を怒るのはどうするのか。
まず、近くに呼んで今、自分が怒っていることについて説明する。
そして自分も同じことをされたら怒らないかと説得する。
彼が理解すれば謝るだろうし、謝らなければ無駄だから、日本人にそういうことをすると怒るよということを伝えて帰す。
つまり、怒りたければタイ語が話せるか通訳と一緒でなければ無理である。
貴方がタイ語を話せないなら、、、怒鳴らずにあきらめなさい。
下手に怒って行方不明になりたいのなら別だが。

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