2005/08/22

タイへのお土産

タイに行く時には知人や友人にお土産を買っていく。


タイ人の友人や知人にはお菓子を買うことが多く、私の知人、友人の間では最近はユニバーサルスタジオの缶入りのお菓子が人気である。


可愛いく綺麗な缶入りのクッキーやチョコレートはそれだけで珍しいらしく、「妹や娘の分も買ってきてくれ」という人も多い。

味も良いらしい。


私たち日本人は「あぁ、こんなもんか」と思うのだが、タイ人からすると日本のお菓子は美味しいのだという。私には日本のお菓子だから美味しく感じている部分もある様に思うのだが、まぁ、確かに日本のお菓子は美味しい。

タイで缶入りクッキーなんか買うと、余り美味しいものは手に入らない。私が美味しくないものを選んでいるだけかもしれないが。


ケーキもなかなかまともなケーキというのに当らない。

タイでケーキというと、どうしても食紅たっぷりのバタークリームというのが私のイメージだ。

確かに一流ホテルなどのカフェならそこそこのケーキがあるが、それとて取り立てて美味しいという感じではない。


最近ランスアン通りにカフェ・ルノトールというフランスのレストラン・ルノトールが展開するベーカリーカフェ?が出来た。日本でも西武グループがライセンスを持っていて関東中心にベーカリーを展開しているのでご存知の方もいるだろう。(残念ながら関西にはない)

ここのケーキは美味しい。客も欧米人と金持ちタイ人が中心で値段もかなり高めだ。

私もここ3ヶ月ほど毎回行く度に一人で(淋しい)ブランチを食べに行く。

が、価格と場所(ランスアン通りは高級コンドミニアムやスノップな店が多い)を考えれば一般的なタイ人が行く店ではない。


間違ってもゴーゴーのオネーチャンなど連れて行ってはいけない。場違いであるし、彼女達も緊張するだろうし、店のスタッフも彼女達を見下げることは間違いない。

何度もいうがタイには身分制度というか、貧富の差による区別が存在する。

話は戻るが、ここまで美味しいケーキだとタイ人は美味しいとは思うが、どれほど美味しいのか理解出来ない人が多い。

それほど、繊細な下を持っていないというか、食べなれてないのだ。

こういう時つくづく日本は豊かな国だと思う。なんせデパートの地下で選べるほどケーキショップやベーカリーが並んでいるのだから。


さて、タイ人はお菓子で誤魔化せるが、在タイの日本人である。

彼らへのお土産というと決して珍しいものは買っていかない。


「何がほしい?」


とメールや電話で聞くと大体笑ってしまうオーダーがあがる。

米、インスタントラーメン、醤油、みりん、料理酒、マヨネーズ、スーパーの袋菓子、煎餅などなど、「そんなもん何処でもあるやろ!!」と言いたくなるものが多い。

しかしタイではこれらが以外に手に入らない。手に入っても非常に高いのだ。

なんせチキンラーメンが300円近い(最近は少し下がったのかな)、マヨネーズも600円近い値段で売られている。

特にマヨネーズは安い現地の物もあるのだが、何故かタイのマヨネーズは砂糖たっぷりで甘い。

醤油も売っているが何か味が違う。日本のスーパーの特売品の方が日本人好みである。


と、かくして普段衣服や荷物を預かってもらっている手前断れず、米と醤油とマヨネーズとスーパーやコンビニの100円袋菓子を買いあさり、鞄一杯に詰め込み、それでもたらず段ボールに詰め込みタイまで配達するのである。


で、今回はそれにプラス、前日に買ったうなぎの蒲焼を持っていった。

迎えに来てくれた友人にうなぎを買ってきた事を告げると、彼は早速家に電話して奥さんに「米を炊け!!」と叫んだ。

スクッムビットの彼のアパートに着くと、彼の奥さんは「いらっしゃい」の前に「うなぎ頂戴!」である。

その後、10分もしないうちに暖められたうなぎと炊きたてご飯をむさぼり食う友人夫婦の横で、「在タイも苦労してんねんなぁ」とつぶやきながら一人水を飲む私だった。

その後、友人は言った。

「これでうまい漬物があったら最高なのになぁ」

はいはい、今度は漬物も一緒に買ってきます。


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