2005/08/18

タイで映画


16日の火曜日にタイの映画「トムヤムクン Tom Yum Goong」見た。
日本でも公開された「マッハ!」の主演トニー・ジャーとスタッフが集まって作った映画だ。
本当は2月に公開予定だったが、だいぶ遅れて8月11日?に公開された。
タイ国内でも前評判と期待が大きく、町中ポスターに溢れている。
バンコクでは、高架の柱など至る所に映画の看板がある。
内容はワイヤーもCGも使っていないのが嘘のようなアクションだ。
ストーリーはうーん。でも楽しめる映画だと思う。
競演はペットターイ ウォンカムライ(通称モム ジョック モム)というタイの有名なコメディアン。
この人の映画はとてもタイ映画らしくて面白いのが多い。
日本でも早くから公開が決まっていて、いろいろあらすじなどが流れているが、内容はちょっと違う。
あらすじ等は他の方に任せるのがよいでしょう。真の映画ファンはネタバレなどしない。(ほんとか?)
しかしタイ映画もお金をかけてちゃんと撮ると非常にクオリティの高い映像になる。非常に良い事だ。

トムヤムクンのHPはこちら、 http://www.tomyumgoongmovie.com



やはり世界公開が待っているので英語HPもしっかりしている。

私は映画が好きだ。というより大学で映画を勉強していたのだから嫌いな訳がない。
本当は映画業界で働きたかったのだが、私の卒業時は映画斜陽期。TVへの移行が始まり映画屋とテレビ屋が相いれない時代だった。
でもやっぱり映画は好きで、今でも年間20本以上は見る。
その中の10本ほどはバンコクで見る。

なぜバンコクくんだりまで来て映画を見るのか。
なによりもハリウッド映画が日本よりも早く見る事が出来るからだ。
エピソード3だって、日本公開より早くタイで見た。(なんとタイ語吹き替え英語字幕というのも見た)
今年はトリプルXネクストレベルなんかももうとっくに見た。
去年のGWにはエイリアンVsプレデターといった様に日本より早くハリウッド映画を見る事が出来る。
ほぼ、アメリカと同時公開なのだ。(映画によっては遅いものもある)
バンコク市内にはたくさんの映画館があり、上映期間も短い。その分新しい映画がどんどん公開される。

これもアメリカとの協定がうまく言ってる証拠だろう。
とにかく映画好きにはたまらない状況である。
その上、タイ好きにはタイ映画は楽しみの一つにもなる。
バンコク中心部なら英語字幕版をやっているから一度土産話に見ると楽しい。

ただ、映画館に入るとCMと予告編の後、全員が起立する。
これは、プミポン国王に敬意を払うために1分程度の映像が流れるのだ。
実はかの陛下は大変なエンターテーメント好き。映画も陛下が積極的に誘致した結果がアメリカと同時公開という偉業を成し遂げたのだ。
なんとジャズもお好きでレコードまで出している。これが素人とは思えないほどうまい。(ただしプロではない)
まじめな話、近隣諸国との衝突、欧米の強固な態度をものともせず、今の平和なタイがあるのも彼の方おかげである。
敬意を払うに値する方なので、ここはちゃんと起立して陛下をたたえましょう。
それが終われば、映画が始まります。

で、タイの映画館に行くと如何に日本の映画館が遅れているかが分かる。
チケット一つでもモニターでシートマップを見ながら選べるし、電話一本で予約もOK。
シートはリクライニングで階段式のシアターなので前に人の頭など気にならない。
売店で売っているポップコーンセットは99Bとか129Bなどで映画のコマーシャルの入ったプラスティックバケツのポップコーンや、プラスティックカップにおまけが着いている。
日本辺りの雑貨ショップでそれらは売られてるのだ。ポップコーンもコーラも着いていないのに、5倍以上の値段で取引されている。ノベルティとしての価値も高いのである。

ほんと、日本の映画館も見習ってほしい。
日本では最近流行のシネコンプレックスも未だに座席表を見せて、スタッフがシートマプップの映ったモニターを見ながら空席を教えてくれる。
これって、モニターを上に向けて両者が確認出来る様にすればもっと分かりやすいしタイムロスもなくなる。なぜこんな単純な事が出来ないのか?
映画館は日本の方が最低5年は遅れている。嘆かわしい。

0 コメント: