2005/08/24

携帯の話

何回か802SEについて書いている。

だいたい、802SEとは何ぞや?という人もいるかもしれないのでここでちょっと話のまとめを。

まず、どうして携帯の話をするのかというと、海外旅行に行ったことのある人なら判ってもらえると思うが、旅先で携帯があると非常に便利であるということ。

特に夜遊び男性諸君は夜のオネーチャンとの連絡には欠かせない?アイテムである。

現代人に取って欠かせないアイテムとなった携帯電話である。携帯のない生活がどんなに不便かというのは大体の方がお判りいただけると思う。


ところが、今まで日本の携帯はタイで使う事が出来なかったのである。

これは日本とタイとの携帯電話の方式が違うからである。

なんのこっちゃ?と言う方のためにちょっとだけ説明すると、ちょっと乱暴な言い方だが携帯の電波が違うのである。ラジオのFM放送とAM放送みたいなものだ。AM専用のラジオでは絶対にFMは聞けない。

これと同じことが携帯電話の世界でもあるのである。


日本はPDCという携帯電話の方式を使っている。お隣の韓国も同じ方式を使っているがお互い互換性はない。

で、タイはというとGSMという方式で、この方式は世界100カ国以上で使われており互換性がある。

日本の携帯は同じ方式の韓国では使えないけど、タイの携帯はGSM方式を利用している国でなら使う事が出来るということである。まぁ、各国の電話会社同士の協力関係があっての話だが現状で言えばまず使える。

そのため携帯電話の本体そのものが基本的に世界共通で作られていて、それに、各国独自に言語(中国語やタイ語といったもの)などを使える様にして販売している。

つまり、英語だけ使えるという条件なら、GSM方式の携帯をアメリカで買って、タイで使う事も可能なのだ。

日本の携帯はほとんど日本国内専用として独自に作られていて海外で販売されるといことはまずない。


また、日本の携帯と大きく違うのは、SIMカードという切手の半分くらいの大きさのICカードを使うところである。

このSIMカードには自分の携帯の電話番号などの情報が入っている。またアドレス帳などの情報を入れておく事も出来る。

本体を買い換えてもSIMカードを本体に差し込むだけで、すぐに使えるのだ。

日本のように新しい携帯へ機種変更するのにわざわざお店で手続きをする必要はないのである。

本体を買って充電してSIMカードを入れれば普通に通話出来る。


タイではプリペイドタイプの携帯(プリケーですね)が普及していて、外国人でもプリペイドのSIMカードを買うことが出来る。だからGSM方式の携帯を持っている欧米人などは、SIMカードだけ買って入れ替える人が多い。

もちろんもともと持っている自分の国のSIMカードでも使う事は出来るのだが、違う国で使う事になるため自分の国の携帯会社からタイの携帯会社に手数料を払わなければならない。ちょっと乱暴な説明だがこれをローミングといって通話料が高くつく。

そのため、タイで使うのならタイのSIMカードを入れるとローミングの手数料が要らない分安くなるというわけだ。

日本人の場合、タイで携帯を使おうと思うと、携帯本体とSIMカードの両方を買うことになる。


ところが、最近世界的にこのままじゃいかん!と誰が言ったのかしらないが、全世界で共通の方式を作ろうということになった。

そこで生まれたのがCDMAという方式である。

が、これもいろんな会社の思惑があったりしてCDMA2000とWCDMAの二つの方式に分かれている。

が、どちらもGSM方式を元にしているのでGSM方式を使う国なら基本的GSM携帯としてにはつかえるはずなのだが・・・ややこしい事があってなかなか使う事出来ない。


まず世界的にさほどCDMA方式が普及していない事。実は日本が一番進んでいるくらいである。

では日本はというと、auは全機種CDMA2000(CDMAx1というのかな?)という方式を利用している。

DOCOMOのFOMAとVodafoneのVodafone3GはWCDMA方式を利用している。

ところが、auはCDMA方式をとっているのにSIMカード方式を取っていないし、auの携帯本体は一部機種を除きそのほとんどが海外でそのまま利用することが出来ない。

9月以降、SIMカード(auではICカードと呼ぶらしい)方式の電話が販売されるらしいがこれもどうもそのまま海外で使えない様だ。

DOCOMOのFOMAはSIM(USIMという)カードを採用しているが携帯本体が海外で使える機種が今までなかった。どうしていたかというと、 GSM方式の携帯をレンタルするか自分で手に入れてそれにFOMAのSIMカードを差し込むことで海外で使えるというのが現状だった。auのICカード方 式もこの方法を取るようだ。DOCOMOは最近海外でもそのまま使える本体が販売されたようだ。

さて、Vodafoneである。もともとはJ-PhoneだったがイギリスのVodafoneが買収して今の会社になった。Vodafone3Gの 場合、海外で販売しているものと同じ本体の日本語バージョンが販売された。そのほかにも日本独自の端末が発売されたが、そのほとんどが海外でそのまま利用 出来る。

海外と同じモデルの中の一つがソニーエリクソンの80SEという機種である。

他にもモトローラやノキアといった海外の会社が販売をしたがモトローラは早くに姿を消し、後は店頭在庫だけのようだ。

802SEも現在店頭在庫はほとんどない。Vodafoneのオンラインショップではまだ販売しているらしい。

ところが、このVodafone3Gの携帯全機種にはSIMロック(EMMIロックともいうらしい)といってVodafoneのSIMカード以外使えない様にロックがかかっているのだ。

海外でも携帯電話会社が発売する携帯本体にロックがかかっているものもあるが、一般に販売されているものはSIMフリーといってロックがかかっていない。

ロックのかかった状態でタイで使おうとするとVodafone のSIMしか使えないのでとても高い料金を支払うことになる。


じゃぁ別にVodafoneで買わなくてもロックのかかっていないWCDMAの携帯を買えばいいじゃないかと思うのだが、大きな問題が二つ。

一つは海外では携帯電話はとても高い。さらにWCDMA対応の機種となると高級機になり安いものでも5万円以上はするのである。私の持っている802SEと同等機種のZ800iという機種は6万円以上する。

日本の場合、携帯電話会社が携帯本体を販売し、ポストペイド(後払い方式)が主流なので、契約で縛る事で携帯本体を安くしている。

海外の場合は、携帯電話会社以外にも携帯本体だけを売っている店が沢山あり、そういった店で買うのが主流である。

次に、日本語の表示入力(メールなど書く事ですね)出来るWCDMA機種は海外では売られていない。

日本でもノキアが一時期一機種だけ販売していたが今は販売していない。

つまり日本語版を購入するには現状VodafoneかDOCOMOから買うしかないということである。


そこで、WCDAM機種を購入してこのロックを解除して使用するということになるのだ。

これは違法なのかどうかは良くしらないが、自己責任となることは間違いない。

つまり壊れてもVodafoneneの修理を受けられない可能性が高いということだ。

DOCOMOはもともと海外でそのまま使えない機種なのでロック解除しても意味がないし、日本独自の本体なので海外で需要がないためSIMロックをはずす情報がないのだ。

そこまで苦労して手に入れたいのは、タイで日本語使える携帯を持つ事は大変便利だからだ。

日本人同士なら日本語のメールが打てるのである。(まぁ相手も日本語の使える機種を持っていることが前提だが)

それに、タイのプリペイドSIMを使うことで日本の友人たちにも安く電話もかけられるしメールも送れる。

そのうえ設定も日本語だからわかりやすい。


まぁ、私の場合そのタイのSIMを、さらに日本でローミングして使おうという馬鹿なことを考えているのだが。

それはまた別の機会に。

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