2006/03/12

リンゴには窓がない。

今年の1月、アップルのCEOスティーブ・ジョブスが昨年に公言した様にIntelプロセッサーの入った新しいMACが発表された。
MACユーザーの間には「PowerPCこそがMAC」とIntelプロセッサーの反発する方も少なからずおられたようだが、よく考えれば「PowerPC」以前は68プロセッサーで動いていたのだし、ほとんど売れなかったがMACとWindowsが一台で切り替えて使えるアップグレードパーツなんてのがアップルから発売された事もある。
そう思えば「PowerBook」から「MacBookPro」に変更されたには何故だ?
「PowerPC」ではないからなんて話もあったが、「PowerBook」はもともとモトローラの86プロセッサーで動いていたのだが?
で、結局Intelプロセッサーの入った新しいMACが代わったかというと、表面的というかOSの操作性とかを考えても使っているユーザーにとっては「PowerPC」だろうと、Intelプロセッサ−だろうが変わらない。
アップルは速度こそ早くなることを目指したが、OSそのものの操作性がちょっとでも損なわれる様なことは行わなかった。
これは、86プロセッサーからPowerPCに変わった時もそうだった。
実は単純そうでこれがとても難しいことなのだ。
反対にWindowsOSの変更の歴史はプロセッサーの変更の歴史でもある。

で、「Intelプロセッサーの入った新しいMACならWindowsが動くのでは!」と喜ん人も多いはずだ。
ところがXPは動かない。
これはMACが採用したIntelプロセッサーが起動にBIOSではなくインテル提唱の新規格EFI (extensible firmware interface)を採用しているからである。
XPというかWIndowsはBIOSを使って起動するのでEFIをサポートしないWindowsは動かないというわけだ。
噂では時期WindowsであるVistaがEFIに対応するとの事だった。
が、マクロソフトはVistaでEFIをサポートしないこと発表した。
その理由はすごく単純。
EFIをサポートするデスクトップPC何処にもないこと。EFIで起動する32ビットプロセッサのシステムよりも64ビットプラットフォームをサポートすることのほうが重要だから、という至極まっとうな優先順位の問題らしい。
なるほど、それは正しい選択です。
が、つまりWindowsは新しいIntelのプロセッサーには対応しないということになる?

マイクロソフトによれば、EFIをサポートするのは来年のLonghorn Serverのみ。つまりサーバーだけですね。
通常クライアントのWindowsではVistaではなく未確定の「将来のバージョン」まで待つ必要があるらしい。
この「将来のバージョン」がVistaへのサービスパックになるのかVistaのさらに次のバージョンのWindowsになるのかも不明とのこと。

うーん、MACが特別であることはうれしい。でも、まともなWindows環境もほしい。
やっぱ、一台買う方が早いようだ。

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