2006/03/16

終わりは近い?

タイのメディア「The Nation」 のサイトでは「Real Time Specal」と題して、タクシン首相の動向をリアルタイムで更新している。(といいながらあまりリアルタイムとは言えないが)

サイトを開くと「The end may be near…」のコピー。

その意味深なコピーとともにタクシン首相のショットが三つ現れる。

マスメディアは公正であるべきだと思いますが公平ではない。

やはり中立の立場を取っているようでどちらかに傾くものだ。

で、「The Nation」はどちらかというと市民集会というか反タクシン派というより、英語新聞でタクシン派のメディアはないのではないか。

さて、その話題の中心 タクシン首相。

本日は、プミポン国王陛下即位60周年式典の打ち合わせの為に、地方での演説活動を終え、10万人とも言われる市民集会のデモ隊が包囲する首相官邸入りする予定だったが、直前になって協議会場が外務省に変更されたため官邸入りしなかったとのこと。

詳細は判らないが、これは市民集団を避けるために政府が動いたとしか思えない。

昨日は遊説先のブリラム県で地元メディアから

「選挙後に首相指名を受けず、一時首相職を退く考えはあるのか」

との質問に「その提案は検討する価値がある」

と述べ、一時的な退陣の可能性を示唆したものの

「それは一つの可能性であり、国民が望む限りは首相を続けるつもりだ」

と答えているらしい。

市民集会は今のところ暴動などおこさず秩序ある?デモを行っているが、タクシン首相としてはチットチャイ副首相を筆頭副首相に就任させセキュリティ面の強化を図ろうと画策するなど、非常事態令発令を発令してこのデモを一掃したい考えも垣間見える。

果たしてここまでの騒ぎを起こした張本人が例え罪がなくても首相の座についてよいのだろうか?

タイは今大きな政治的危機に直面している。

0 コメント: