タクシン氏の首相辞任で一段落ついたタイの国内情勢だが、嵐の爪痕は大きく、問題修復は困難を極めているようだ。
5日にタクシン暫定首相は、チットチャイ暫定副首相(筆頭副首相)に閣議の議長を任せて、暫く休養をとるとのこと。
8日に留学先のイギリス戻る長女とソンクラーン休暇明けまで同地に滞在する予定だそうな。
民主連合が今回の選挙の無効を訴える構え。
今回の選挙ではタイラックタイ党しか当選していないこともあり、タクシン政権が終わったとは言えないということらしい。
当然、事の発端になったタクシン一族及びその取り巻きによる数々の不正をも正す必要があるだろう。
次期首相選びも難航している。
タイラックタイ等ではポンテープ・テープガンヂャナー氏(元下院与党国会対策委員長、元法務大臣等)を推す方向で派閥内で合意に至りつつあると言っているらしい。
一方、ABACポールが首都圏在住に行った調査では、ソムキット・ヂャートゥシーピタック氏の名前を挙げた人が一番多かったとのこと。
こ調査で、次期首相に求められる資質に関して複数回答の質問で、8割以上の人がが誠実な人物と回答した。
また、利害関係とは無縁であることや、大胆な行動力、他人の意見に聞くことが出来る、誰からも干渉されない独立性をもっていることなど、最後の回答以外は誰かさんとは正反対の回答を7割近い人が回答している。
メスは入れられたが、医者が思っていた以上に腫瘍は大きかったようで、切った医者では患部の繕えなくなっているようだ。
たぶん、情勢が落ち着くまでにはまだかなり時間がかかりそうである。
0 コメント:
コメントを投稿