
先週の話しだが、WILLCOMが新しい携帯電話を発表した。WILLCOMといえば昔のDDIポケット、つまりPHS携帯である。
「いまさらピッチか?」
という声も聞こえてくるようだが、PHSはそれなりに用途もあり、特に日本ではデータ通信に良く使われている。なによりもメリットは低コストでの通信である。
まぁ、海外に行けば「???」になってしまうほどPHS技術は世界から姿を消しかけている。
日本でWILLCOMががんばっているのは奇跡に近い。
でのそのWILLCOMが先週続けて何機種かの携帯を発表した。
その中で、私がもう買う気になっているのがこれだ。
リンクを張っておくので興味ある人はどうぞ。
これ携帯か?
いえ正確にはPDAにPHSが着いているといったほうがよいだろう。
気に食わない部分も多い。例えばBluetoothがついていない点も考えればおかしい。
と思うのだが日本ではBluetooth自体が普及してないので致し方ないのか?
OSはwindws mobil5日本語版である。
このWM5、実はいくつかのバージョンがあり、スマートフォン向けのエディションもだされている。
のだが、スマートフォン向けのエディションに日本語版はない。
ということで、開発元のシャープは通常のPDA版WM5にシャープ独自で開発した通信ソフトを乗せたのだそうだ。
なんとも面倒くさいことをしたものだ。
なぜこういうことになったか。
実は日本ではスマートフォンの市場が限りなく小さい。
海外の様にスマートフォンを選べるどころか、今までまともなスマートフォンというのが存在していない。
今年の夏にドコモがモトローラA1000をベースにしたスマートフォンを発売した程度である。
ところが海外にいくと、各メーカーが競ってスマートフォンを出している。
台湾のHTCという会社がOEMで作っている機種などは世界の携帯キャリア9社から発売が決まっており、すでに数社が発売を開始している。
この機種コードネームをHTC Universalといい、WCDMAが利用出来るWM5を備えたスマートフォンなので、その筋では非常に人気になっている機種である。
残念ながら今の所日本での発売予定はない。だってWM5スマートフォンエディション日本語版は開発されていないのだから。
海外では電話番号、キャリアを買えずに携帯を選ぶことが出来る。SIMカードという小さなカードさえし返ればGSM携帯は直ぐ使用することが出来る。
通常は通話専用に簡易な携帯電話、ネットなどをする時はPDAタイプのスマートフォンにSIMを差変えれば同じ番号で二つの携帯電話を利用することも出来る。
これは、基本的に携帯キャリアと携帯電話本体の販売が別々だから可能なのである。
日本の様にドコモを利用するならばどこも携帯電話、auを利用するならauの携帯電話ということがないのだ。
確かに日本の携帯電話は非常に高機能である。ネットもメールも高速回線で利用可能である。
ところが、ここに大きな問題が立ちふさがっている。
携帯ではPCの代わりにはならないといことだ。
携帯は携帯専用のWebページを利用しなければならないし、自宅のPCのメールアドレスを利用する事も出来ない。
最近PCのデータ(WordやXECEL)を閲覧出来ることは出来るようになってきたが、実際の所、携帯の画面で認識出来るようなデータはごく一部である。
ゆうならば、非常に特殊な進化を遂げたため、グローバルスタンダードを無視してしまったということだろう。
ただ、日本ではキャリアで縛ることとで携帯本体を低価格で販売するという方法を取っており、キャリアを利用することでその携帯電話代の持ち出し分がペイ出来る仕組みである。
日本の携帯電話の定価というのは一番高い値段の倍から三倍以上と考えればよい。
少なくとも5万円を切る携帯電話など存在しないのだ。
それを恵まれていると取るか、それともキャリアに縛られない自由な携帯電話選びをおこなうか。
私は後者が正常は商売の流れだと思っている。
SIMロックというのもこういった利益を守るための手段なのだ。
各キャリアがスマートフォンを販売しない大きな理由としては、WMやPalmを利用することでこのキャリアの特権を壊してしまうからだろう。
OSがグローバルスタンダードになることでキャリア間の垣根がなくなってしまうからだ。
さて、今回WILLCOMのスマートフォン。
これが売れれば他のキャリアも乗らざるえなくなるだろう。難しいだろうが。
でもぜひ、今の悪しき商習慣をぶち壊し、自由な携帯キャリアと端末選びをさせてほしい。
ということで、とりあえず購入予定である。
0 コメント:
コメントを投稿