バンコクのライフスタイルを変えたBTS(スカイトレイン)。今の所2ラインしか開業しておらず、また距離も短い。
このBTS4つの区間の延長が計画ある。
一つはシーロム線の終着駅タークシン橋~バンワーと国立競技場~プラーンノック。スクムビット線のオンヌット~サムロンとモーチット~サパーンマイの4区間である。
もうじきBTSが来るといわれてもう三年。
「BTSはいつここまで来るの?」
そんな声が聞こえてきそうだ。
その内シーロム線の終着駅タークシン橋~ソムデット・プラチャオ・タークシン通りの2.2キロが第一工事として延長が具体化している。
が、これも揉め事になっている。
バンコク都庁(BMA)のアピラック知事は26日、高架電車延長工事に必要な23億バーツの予算案を臨時議会に提案し、都議会で賛成多数で可決され た。政府の閣議承認が得られないため延長工事が遅れている。その為、都庁は単独予算で完成させ、来年中の開業を目指そうと今回の決定に踏み切った。
これに対し、タクシン首相は一体的な鉄道整備の必要性などを理由に「国の承認が必要」と厳しく批判し、都庁を監督する内務省などの許可が必要と主張して計画を阻止する構えを見せている。
これはまさしくタイ政府とバンコク都庁とのケンカでり、しいてはタクシン率いる愛国党とアピラック都知事率いる民主党との争いごとだ。
アピラック都知事が就任以来、この2人は火花を散らしていおり、都知事選挙のころからお互いに相手を攻撃してきたいきさつもある。
こういった大きな工事には政治が絡むというか利権が絡む。利権の絡むところ政治家ありなのは何処に国も同じ。
ところが今回はタクシンの旗色がちょっと悪い。
都議会は現在61議席、内訳は民主党30、愛国党25。今回の都議会での可決には、愛国党のほとんどの議員が賛成票を投じているのだ。
タクシン首相は今回の件で愛国党内での引き締め調整を行う必要がある。
何処ぞの国でも造反議員などという話題が出てきていたが同じことである。
ということで計画遂行までにはもうひと波乱ありそうである。
何処の国でも政治というやつは民衆は置き去り、政治家の利権争いというのが相場のようだ。
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