2005/09/27

食べ物は残す

タイのレストランで食事をすると、少し残っているのに直ぐに下げられる。

「まだ、食べたいのに!!」

とおっしゃる方もいるようだが、これは決して店が意地悪をしているわけでない。

これはタイの風習である。(と思う)


私も初めは不思議に思った。

例えばタイ人と三人で食事に行くとする。するとどう考えても食べ切れにだろうというくらいのオーダーして結局食べきれずに残してしまう。

量が残ったものは持って帰ることも出来るが、一口、二口残ったものはそのまま残すことになる。

というより、必ずちょっとお皿に残すようにしているのだ。

どうも、残すことが美徳のようなのである。

これもいろいろケースがあってこれといった理由はよくわからないのだが、田舎のレストランでは1.5人分くらい頼んで0.5人分残すのだという。

なぜなら、残ったものがレストランの従業員の賄いになるというのだ。

まったく「?」で何なのかわからなかったが、聞いて見ればそこはとても田舎で客が1日に数組しかこない。

値段はバンコクの中流レストランよりちょっと安いかくらい。

だが、この辺りの人間の稼ぎでは到底払える値段ではないとのこと。

でもなんとなく観光客や街からの客が来て成り立っているらしい。

だから、

客側が施し?(余り言い言葉ではありませんね)をするのだという。

本当かどうかは結局わからなかったが確かにそういう面があることは否めない感じだった。


また、バンコク市内のレストランでは、金持ちは残すものだという奴もいた。(彼は確かに金持ちだ)

まぁ、屋台とかではあまりないし、若い人は、「浪費をやめましょうキャンペーン」もあってのことかそういうことはないようだが、やはり年寄りの方はそういうものだという。


タイではないが中国では招かれた客が主が用意した皿の料理を食べきることは失礼にあたる。

もてなす方は食べきれないほど料理を用意するというのがしきたりだし、招かれた方は感謝の意味を込めてもう食べきれないほどもてなしていただきましたというため料理を残す。

決して、これが美味しかったからと一皿だけ食べきると言うのも無粋なことらしく、どの料理も美味しかったという感謝を表すために料理も同じ様に食べるのがマナーとされている。


タイも中国人が多いからそういう習慣があるのではないかと思う。

なんせタイの中国人は金持ちばかりだから。


これは、レストランなどでも同じ様におこなう。

中国では割り勘というのはほとんどない。お金を持っている人が払うのだ。

だから払う人がもてなすほうで、奢られる人がもてなされる方ということになるだろう。

これはタイでも同じ。金を持ってる人が奢るのが当たり前なのだ。

それと、中国ではレストランで皿の料理をタイ上げるのは下品な行為だそうです。

ご注意を。


まぁ、習慣として捕らえましょう。

腹立ててもしかたないし、日本の常識は通用しません。

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