今回の帰タイはTGの深夜便(プーケット便に接続している奴ですね)に乗ったのだが、タイ人の団体が多かったのが印象的だった。
やっぱり「YOKOSO JAPAN」キャンペーンで各国から日本行きツアーが出ている影響だろうか。
私はバゲッジ(預ける荷物)がないので、沢山のお土産を抱えてチェックイン待ちをするタイ人達の横をすり抜けてチェックインをしようとした時だ。
「ちょっとアンタ!みんな並んでんねんで!」
とオバちゃんが叫ぶ。
無視して進もうとすると、オバちゃんが駆け寄って来て私のジャケットを引っ張った。
「並びいや兄ちゃん」
はい、オバちゃん、貴方の行動は正しいのだけれど間違っている。
と、チェックインカウンターの前にいたタイ航空のグランドアテンダント(であってるのか?グランドホステス?)が慌てて飛んできた。
「いかがなさいましたか?」
「このお兄ちゃんが並ばんと、横入りしよんねん」
で、TGのオネーサマとは顔見知り。
当然、私がTGのマイレージプログラムのゴールドメンバーということは知っているので、彼女がオバちゃんに説明する。
「スターアライアンス ゴールドメンバーのお客様は優先になります」
そうなのだ。TGではゴールドメンバーの荷物検査が優先されているのである。
でも持ち込みなので荷物検査ないのだけど。
で、TGのオネーサマは、私のパスポートとマイレージカードを受け取って、そのままカウンターまで誘導してくれた。
オバちゃん不満そうに仲間達の所にもどる。
「いや、なんであの兄ちゃんだけええの?」
「なんかゴールドメンバーがなんとか言うてたで」
「そんなんズルイやんなぁ。あたし等も同じ客やんかなぁ。」
いや、そんなこと言われても・・・、あなた方5万マイル分も飛行機乗ってますか?
で、まぁチェックインを済ませる。
今日は結構満杯だということだったのだが、取り合えず前方の中央で三席押さえてくれるとのこと。
うーん、たしかに横のシートのブロックというのはズルイかも。でも、これも上級会員へのサービスの一環ですから。
チェックインを済ませ直ぐに出国審査へ。
出国審査を出て、右に行った所のレストスペースでメールをチェックする。
TGのラウンジにもWiFiがあるのだがどうもQタロウでうまく電波を掴まない。
だが、関西空港は至る所にFreespotのWiFiがあって便利なのだ。
メールチェックと簡単にサイト周りをしてから、免税店でかずさんのおみやげのタバコを買う。(渡すの忘れた(--;;)
それから出発ゲートに向かい、ゲート前にあるTGのラウンジへ。
そこで、チケットとマイレージカード見せて、カンパリオレンジをオーダーする。
グラスを受け取って椅子に座るとすぐに、ラウンジに数人の人が入って来た。
げっ、さっきのオバちゃん達である。
「チケットとメンバーズカードを」
ラウンジのオネーサマがオバちゃん達に言う。
「はいはい」
と言ってオバちゃんたちはチケットをオネーサマに渡す。
「申し訳ありません。こちらはゴールドメンバーの方のみご利用いただけます」
とオネーサマ。
「何でやの、あの兄ちゃんも入ってるやん」
と言って私を指差す。
だから、私はゴールドメンバーだって!!
「そんなん差別やんなぁ」
ぶつぶつと言いながらラウンジを出て行くオバちゃん達。
オバちゃん。差別ではなく区別です。はい。
しかしこれで終わりではなかった。
チェックインの時間になりラウンジを出て優先搭乗で機内へ。
で、座っていると横の窓側三席にさっきのオバちゃん達が。
目が会うと睨まれてしまった。
わ、私は何も悪い事はしてません!!だってゴールドメンバーの特権なのだもの。
しばらくすると、TGの職員が私のところにやってくる。
「お客様申し訳ございません。本日エコノミークラスが満席になりますので、ビジネスクラスにお変わりいただいてもよろしいでしょうか」
この日、TGはオーバーブッキングだったのだ。
こういう時は、マイレージのステイタス高いメンバーがアップグレードされる。
よくある事である。
とその時、私のジャケットを掴んだおばちゃんが吼えた。
「ちょっと、なんでこのお兄ちゃんばっかりええ目すんの!あたしらかって同じ客やんか!」
いや、そんなこと言っても・・・。
噛み付かれたTGの職員は目が点になっていた。
実は私もちょっと閉口していたのだが、目が点になったTGのオニーサンに変わりオバちゃんに説明する。
「皆さん、マイレージカードはお持ちですか?」
「そんなん持ってへんけど、ズルイやんか!」
とオバちゃん。
「私は年間10回以上、日本とバンコクを往復しています。だから航空会社にとってはお得意様なんですよ。それを証明するのがこのマイレージカードです」
といって、胸ポケットからマイレージカードを出して見せる。
「マイレージカードは、利用頻度によって色が変わって、ゴールドが一番上なんですよ。だからあなた方を差別しているわけではなく、お得意様にサービスしているだけなんです」
「そんなんなぁ・・・私ら知らんし・・・・」
とオバちゃん達の鼻息が下がる。
で後は、荷物を持ってビジネスクラスへ移動。オバちゃん達とはやっと縁が切れた。
確かに、航空会社のマイレージ上級会員へのサービスというのは差別に近いものある。
オバちゃん達の不満も判らないではない。
が、その為には年間いくらのお金を航空会社に落としていることか・・・。
いや、しかし大阪のオバちゃんだな~。関西人としてちょっと恥ずかしいぞ。(--;;
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