2006/03/19

Yhoo!Phone誕生?

昨日発表されたソフトバンクによるボーダフォン日本法人の買収。
最終的に1兆7500億円で買収されたとのこと。これは日本では最大の買収価格。
このボーダフォン日本法人には米国の投資会社2社も名乗りを挙げていたとのことだが、2週間ほど前に、英国ボーダフォンがソフトバンクとの交渉を発表した時から、既に他の2社は交渉のテーブルからはずれる方向だったのが伺える。
大体マスコミに正式公表されると言う時は通常は1週間程度で結論が出る場合が多いのだが、今回は2週間程度かかった事を見ると、金額面での交渉がかなり難航していたのだろう。
ちなみに、米国のアナリスト達は1兆3000億前後が妥当としていたので、米国の投資会社2社は1兆5000億の時点で降りたと考えられる。
英国ボーダフォンの公表はその後だと考えるのが妥当だろ。


買収する企業の資産を担保にして資金を借り入れる「レバレッジド・バイアウト」の手法で買収費用のうち1兆1000億~1兆2000億円を調達するとのこと。
また、ソフトバンクが2000億円、傘下のヤフーが1200億円負担するとのこと。
自己資金は少なくて済むが、グループの負債は大きく膨らむこの方式が経営戦略にどう影響してくるのか。

ソフトバンクは携帯電話のブランド名は「ボーダフォン」から変えるが、新しい名称は検討中らしい。「Yahoo!Phone」とでもするのだろうか?
買収後、ヤフーと共同で携帯電話を通じたインターネットのポータルサイトを展開する。ヤフーの豊富なコンテンツ(情報の内容)を活用して顧客を獲得する狙いで、DOCOMOとauの2強に対抗する構え。

Yahoo! BB ADSLでは、これ以上の低価格はないというくらい競争を生むきっかけを作ったソフトバンク。
今後、携帯分野でも再現されることは難しいかもしれながちょっと期待。
また、期待したいのはグローバルスタンダードな携帯端末、つまり海外と同じ携帯やスマートフォンなどの魅力的な端末が発売されるようになることへの期待。
それにともなう、ボーダフォンの回線を引き継ぐことによるデータ通信サービス。つまり低価格繋ぎ放題のデータ通信と通話サービスなどなど。
とりあえず、グローバルスタンダードから外れた日本の携帯電話業界へメスを入れてくれる事を多いに期待。

だからって、ソフトバンク万歳!!とは言えないけど。

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