2006/03/11

タイの混迷今もつづく

怒りの矛先はシンガポールに向いた。
タクシン首相一族が情報通信会社シンコーポレーション株をシンガポールの政府系投資会社の関連企業に売却した問題で、タイの市民団体のメンバーら約500 人が、バンコクのシンガポール大使館前で抗議集会を開いた。市民らはシンガポール政府に株取引の破棄を求めていたが、同大使館側から回答がなかったため、シンガポール製品の不買運動を始めるとしている。 

またタクシン首相の退陣を求める市民団体による反政府集会が9日、バンコク中心部の王宮前広場で開かれた。集会は5日から5夜連続。
バンコクのアサンプション大が行った世論調査では、首相辞任を求める意見が前回1日の調査よりも約10ポイント増えて48・2%に達するなど、首相への風当たりはさらに強まっている。

 メディアグループ創設者ソンティ・リントンクン氏らによる市民団体は5日の集会で「辞任まで毎晩集会を開く」と宣言。
その後の集会には少ない時でも数千人が参加した。
仏教団体サンティ・アソークのメンバーらも5日から王宮前広場で座り込みを続けている。
同団体創設者ポティラック師は
「タクシン氏は道義に欠け、首相の資格がない。辞任するまで座り込みを続ける」
と語った。

この問題根が深い。

下の写真はバンコクで、支持者に囲まれるタイのタクシン首相。
バラの花を持った支持者に囲まれるタクシン首相。
これを見ればタクシン政権は安心かと思われるが、タクシン首相率いる与党・タイ愛国党が1党選挙を回避するために小政党に報酬を支払い、候補擁立を依頼した疑惑が浮上している。

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