タイのタクシン首相一族の株取引疑惑、首相による国会解散、野党の総選挙ボイコットなどで政局混迷が深まる中、最大野党民主党のアビシット党首は7日、共同通信と会見したとのこと。
アビシット党首は国会解散は
「腐敗した政権の合法化だ」
と批判し、
「国民は野党不在の国会の実態をいずれ知ることになる」
とインタビューに答え、首相の強権発動は国民の信任を得られないと強調したとのこと。
総選挙ボイコットを選択した野党戦略については
「議会制民主主義を守る唯一の方法だ」
と主張。
「首相に『政治改革が最優先課題』と表明させることに成功し『総選挙後の15カ月以内の再選挙実施』も約束させた」
と成果を訴えらしい。
また、タクシン首相辞任要求運動を進める市民団体「民主主義のための市民連合」の代表が、バンコクのシンガポール大使館を訪れた。
同代表は、シンガポールの国営投資会社テマセクによるタクシン首相一族からの通信グループ株購入を巡り、取引を撤回しなければシンガポール製品のボイコット運動を行うとの書簡を提出したとのこと。
シンガポール政府はいかなる対応をするだろう。
以前にも書いたが、テマセクとシンコーポレーションとの契約には問題があった場合契約を破棄出来る一項が盛り込まれているらしい。
シンガポールとしては世論との兼ね合いを眺めるしかないが、シンガポール製品のボイコット運動となるとかなり大きな問題になる。
いずれにせよ未だ楽観し出来ない状況が続いている。
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