2006/02/07

1000の命

サイアムパラゴンのオープンから2ヶ月。

同時にオープンしたアジア最大(?)の水族館「サイアムオーシャンワールド」において、オープン2ヶ月間で1000匹以上の生物の死亡が確認されたことがあきらかなになった。

既にリピーターの間でも異変に気付いている人もいて、「パニックを起こして隅のほうから出てこなかったり、 ヒレが痛んでいたりする魚が目につく」と話しているとのこと。

「サイアムオーシャンワールド」関係者はウォーター ショックによるある程度の犠牲は仕方ないと説明しているらしい。

環境が変わることで魚は急激なストレスと疲労を抱えることになる。また、中には本来、人に見られるという環境になじまないものも多い。

もちろん水族館側はこのあたりを充分に考慮して設計、飼育をしているのだが、この「ウォーターショック」による生物の死亡というのは避けられないようだ。

別に「サイアムオーシャンワールド」に限ったことではなく、日本各地にある水族館でも同じことが怒っているという。


ただ、1000匹というのが多いのか少ないのか?

私にはよく判らないが、少なくとも生命の命が奪われたのは確か。


かといって、「サイアムオーシャンワールド」を批判しても仕方がない。

作ってしまったのだから最後まで責任を持って、水生生物達の生環境の改善と保守をお願いしたい気持ちだ。

もちろん、来場者である我々も、ストレスを与えない様に注意する必要がある。

例えば、水槽をたたかない。生物によっては音に過敏なものも多い。常に敵から身を守るためにわずかな音も聞き逃さないようにしている。

そういった生物の水槽をたたくのは彼等にストレスと恐怖を与え続ける行為になる。

また、光を嫌い生物には写真撮影をやめるなどの配慮も必要だろう。

「そんなことの言われてもどの魚がどういう性質なのかわからない!」

と言われるだろう。

そこは水族館側がきちんと掲示なり指示なりをすべきだし、来場者は注意深く掲示を見たり、指示には必ず従うべきだと思う。

まぁ、マナーの問題といってしまえばそれまでなのだが。

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