一昨日連絡を受けて昨日、Vis-a-Visさんに送ったTreo。
本日午前中に、新しい本体が送られてきた。
ちゃんとスペシャルエディションで、Vis-a-Visさんのサイト覗いたら、また追加入荷されていたのね。
その中の一台と交換していただけた様だ。
と、書くと簡単なのだけど、実は日本の販売店が交換に応じるというの実は大変なことなのである。
消費者から見れば、初期不良の商品を店が交換するのは当たり前だろうが、並行輸入品というのは交換に応じる店は少ない。
答えは簡単、国内保証がない(出来ない)から並行輸入なのである。
本来であれば、初期不良だろうと通常の故障だろうと、購入者の責任であって販売者に責任はない。
だから、交換してくれなくても文句を言ってはいけない、というか言えないのである。
本来、日本で売っていない物を買うというのは、購入側にもそれだけのリスクがあることを充分に理解するべきだ。
前にも書いたが、Palmの場合、初期不良(購入後30日)は販売店及び販売代理店での交換を義務付けている。
日本法人があった時には、日本の販売店、販売代理店も同じように、初期不良の交換を義務付けられていた。
が、日本では現状、並行輸入品しか購入出来ない状況であることを考えると、初期不良等が出た場合は購入者が販売代理店やメーカーとやり取りすることになる。
が、実際のところ、メーカーサポートは初期不良30日は販売店側と交渉するように言うし、販売店側は商品を購入した海外の販売店との交渉になるので、なかなか動いてくれない。
運良く動いてくれても、海外の販売店は難癖をつけて交換しないことも多い。
特に日本の販売店が平行輸入で仕入れているものには、個々に海外の販売店での購入証明がないからだ。
例えばこういうことだ。
日本の販売店から買ったものが初期不良だったとしよう。買ってまだ10日しかたってない。
メーカーサポートに連絡すると、「初期不良は販売店を通じて交換をしてくれ」という話になる。
その旨を購入した販売店に連絡して、交換を希望する。
日本の販売店は、自分達が商品を仕入れた海外の販売店に連絡をする。
海外の販売店は、何時買ったものか証明出来るものを明示しろという。
個々の購入証明がないため、仕入れ時の伝票を持って購入日付を証明する。
ところが、日本の販売店が、海外の販売店から購入して一ヶ月以上過ぎていた。または個々の購入証明がないので、この商品は最近販売したものなのか、その前に販売したものなのか判らない、ということになる。
そうなると、海外の販売店は、初期不良期間は過ぎているからメーカーサポートと話をしろという。
日本の販売店はメーカーサポートに連絡をする。すると、ここで再度同じ問題が起こる。
最終の購入者がサポートに相談したことと話が食い違うし、個人ではなく、並行輸入業者等の法人へのサポートは基本的におこなっていない。
メーカーサポート側としてはこれを許してしまうと、返品出来ない不良品を全て受け付けなければならなくなる。
だから、通常の故障ならメーカーサポートとしては、個人としてサポートに連絡された場合、購入日時の証明が出来れば良品交換に応じる言うわけだ。
となると初期不良の場合、結局、何処にも話が通らず、平行輸入をした日本の販売会社が責任を被ることになる。
だが、本来、並行輸入品を交換する義務は販売店にはないのだ。
ということで責任をとりたくない販売店は、いろいろと言い訳をして交換しない、または連絡がないと言って放置プレーをすることになる。
事実、こういった業者も多い。
ところが販売店が、
「並行輸入品だからうちは知りません」
などと言ったら信用をなくす。
そこで、Vis-a-visさん始め、信頼出来る各販売店は、独自の規定を決めて対応しているのが現状である。
ただし、大体が初期不良2週間程度である。
これは、輸入にかかる時間との時差を考えて、期間を設置されているようだ。
つまり、海外で買い付けてから末端の購入者に届くまでの期間が大体2週間ということだろう。
ところがPalm側は初期不良購入後30日だという。
ここに矛盾が生じるのである。
で、今回のケースの様に一ヶ月近くたってからの初期不良というのは、販売店側にとっては厄介な話なのだ。
今回、Vis-a-visさんは海外の販売店と話してダメ、サポートセンターと話してダメ、ということで、仕方なく自社の自腹を切ってくれた訳である。非常に太っ腹な決断である。
並行輸入販売店の鏡である。
ありがとうございました。大変感謝いたします。
また。その間も2回もメールをくれたPalmのサポートさん、(もし交換出来ないと言われればサポート側で良品と交換するとの連絡を頂いた)ありがとうございました。
ということで、皆さんのおかげで無事Treoが手元に帰ってきました。
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