2005/08/04

ママーのカオソイ

ママーとは何じゃ?と言われる方にためにお話すると、タイでママーと言えばインスタントラーメンの俗称である。(本当はどういうのか知らない。知ってる方がいたら教えてください)
インスタントラーメンと言えば、日本が生んだ大発明である。この大発明はアジア各地でその土地の文化と融合し新しい食文化を育んでいる。
もちろん、タイでもその食文化は花咲き、スーパーに行けば、日本顔負けの種類が並んでいる。主流は袋物のラーメンで日本が生んだ偉大なるインスタントラーメン 「チキンラーメン」と同じ様にお湯をかけるだけでOKというのが主流だ。
その中でも最も売れているメーカーがママーである。その他にもヤムヤムやフォーメンやおなじみの日清、明星などもあり種類もタイ風の味付けから日本風のうどんみたいものまで幅広い種類が存在する。
なぜタイでこれほどインスタントラーメンが広がったのか。理由は簡単、安くて手軽で腹がふくれるからだ。基本的に貧乏人の食事のイメージがあるらしい。(日本でもそうか)


昨年末の津波の時、現地の人たちのためにと、すぐに大量の水とインスタントラーメンが各地から送られてきたり、トラックでも持ち込まれたりした。
タイ人の良いところは何かあると、まったく知らない人たちがすぐに集まったり寄付をしたりする。
で津波の時、貧乏人(ちょっと失礼な表現かもしれない)はとりあえずはママーと水があれば生き延びられることを知っている。だから、(ママー)インスタントラーメンと水が大量に集まったのだ。
当時、実際にインスタントラーメンをかじりながら水を飲んで過ごした人も少ないない。


その貧乏食?ママーは手軽にタイ風の味が楽しめるので、お土産にする人も少なくない。
色々な味の中から自分の好みの味を探すのも面白い。
で、私はママーのカオソイ味というのが結構好きだったりする。
カオソイとはチェンマイを中心としたエリアで有名な麺料理で、私もチェンマイに行くと、町外れにある店で良く食べる。(といってもチェンマイで使っているドライバーに連れて行ってもらうのだが)
この店の名前がいつも聞くのだが、誰に聞いても「カオソイ屋だ」で終わってしまう。
お寺の横にあるブロックで組まれたお世辞にも綺麗とは言えない家のこれまたブロックの塀で囲まれた庭の中が店で、もちろんクーラーなどないし、屋根もない。
カオソイ一杯の値段は20Bで、それに氷の入ったプラスティクのコップに入った水が5Bで計25B。
味はカレーラーメンタイ風といった所だ。結構辛い。カレースープの中に、茹でた麺が入っておりその上に野菜(ちょっと酸っぱい味付けのキャベツの様なもの)がのっており、その上に揚げた麺が載っている。


で、ママーのカオソイである。カレー風味で辛いということを除けば、正直言ってカオソイとはほど遠い味だ。でも私はこの安っぽい味が大好きなのだ。
必ず家に常備し、以前はタイにアパートがあったのでそちらでも常備していた。
過去形である。
というのは、最近どこにも売っていないのだ。ここ半年くらいだろうか。
1年以上前、ママーは十数種類ある味の内、売れない味を製造中止にするということを発表した。その時はなにも気にしていなかったのだが、どうもこの「売れない味」の中にカオソイが入っていたのではないか。
半年ほど前まで手に入ったのは店頭在庫のだとすれば納得もいく。
が、製造中止には納得出来ない!!!
他社のものでもカオソイ味というのは出ていないようだ。
ああ、食べたい。。。。
以上悲しい?話でした。

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